住宅部会作品展開催中2009/10/27 20:56

JIA住宅部会主催の模型作品展「いえ・イエ・家」展を10月24日~31日までINAX GINZAで開催中です。詳細はこちら
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/exhibition/bukai20091024.html

アーキテクツガーデン2009の参加プログラムともなっています。
個々の作品を展示するというより、街並みを形成し、個性あふれる模型を群像のように配置しています。またパネルも外観写真を連続して魅せる手法で新鮮味あふれる作品展となっています。

私は50分の1サイズと100分の1サイズの2点を出しています。外観写真はA1サイズで結構迫力あります。ちなみにチラシのデザインを担当しました。

S邸現場報告(まもなく完成)2009/04/19 12:29

一足先に完了検査を受けて、無事問題なく通りました。後は引き渡しに細かい作業が残っているのみ。検査は民間検査機関ではなくて行政に依頼した。それは、この地域が市街化調整区域で、都市計画法から提出しているので、流れがずっとわかっている水戸市の建築指導課に確認申請を提出したから。昨年の1月に最初に建主と本格的設計業務に入ってから、こうして完成まで1年4ヶ月が経った。工事着工してからは順調に進んだので、工務店には迷惑がかかってないだろう。設計そのものはほとんど後戻りがなく順調だったと言えるが、おもに、都市計画法の部分で時間が費やされた。

水戸市の検査は地域で曜日が決まっているので、前もって予約を入れておいた。当日は午前中にやってきて、小1時間ほどいたかな。45坪の住宅に普通そんなに滞在しないのだが、検査以外に収まりの話しとか設計のコンセプトであるとか、坪単価いくらだったのとか、棟梁にも立ち会ってもらっていたので、世間話的に話しが広がったからかもしれない。

今回はいろいろ新しい試みもあるのだが、特に色使いに関しては、予想以上に満足している。建主のセンスと好みが建物のイメージとうまくマッチングしたおかげだろう。

中澤建築設計事務所のHP
http://www.artdinner.com/

S邸現場報告(足場が取れた)2009/03/17 21:08

先だって現場の足場が取れた。前回の報告が基礎なので随分ご無沙汰してしまったけど、その間は順調に進んでいました。ついに外観の全容が現れ、気になっていた色の配色に満足。

今回の外壁は、私の設計では初めて窯業系サイディングを採用した。現場は砂埃が激しい土地柄で、丈夫な外壁という建主の希望だった。設計中、日本橋にあるメーカーのショールームに建主と見に行ったのだが、なかなか模様と色が一致しなくて、選ぶのに難儀した。これはというのは大抵高いし・・そうして選んだ数点の候補を、家族や職人にも意見を聞き、最終的に黒に近い(実際はチャコールグレー系)色になった。

黒だけでは異様だろうと、当初から一部は白系を使うことを考えていた。その場所はカーブしているので、サイディングは使えず、モルタル下地のアクリルリシン吹付け。もともと色を自由に選べるように設計してあったが、私の中では白黒のイメージがあった。強く押したわけではないけど、建主とイメージが一致した。

結果、予想以上に配色とバランスが良かったと、建主ともども大満足。建主の意向で縦張り(通常横張り)にしたのも、正解だ~と話している横では、棟梁が縦張りはめんどうなんだよな~と笑い。

中澤建築設計事務所のHP
http://www.artdinner.com/

SUMAIセミナーの報告2009/02/08 18:04

先日、INAXでのSUMAIセミナーに講師として参加してきましたので、報告をします。

タイトルは「建築家に設計を頼みたい!~どのようにしたら良い結果が?」という内容でした。
http://inaxginza.info/event/sumai_p8.html

建築家に設計を頼みたいと思ったら、まずはどこから始めればよいのでしょう。相性の合う建築家の探し方や建主の努力について実例紹介をしながら、(郡山建築設計事務所)郡山貞子、(中澤建築設計事務所)中澤克秀、コーディネーター(近藤総合計画事務所)近藤 昇でセミナーを行ないました。受講者は20名弱いらっしゃいました。

はじめに郡山貞子女史による「建築設計の方法や仕事の進み方」について一般論を図解を交え説明をしました。今回は建築家に依頼する場合のセミナーなので、建築家と設計施工の工務店やハウスメーカーとは、何が違うのかというところに焦点を絞った内容です。特に建主が提案を一度は受け止める度量や決断力がその家族にもっとも適した建築を生み出すといった、建築家ならではの家づくりの方法論に踏み込んだ話しでした。

つづいて郡山貞子女史の事例として、オリジナルに富んだ「家族全員で住むワンルームマンション」といった大胆な提案型の住宅が紹介されました。親が子供への自立を促すことをテーマとした住宅は、土地探しからはじめ、家の完成後の将来まで見据えた、建築家ならではの事例です。その後パネラー3人で討論を展開しました。

後半は私、中澤克秀が事例を交えて紹介しました。過去の建て主との出会いを分類しグラフ化しました。その中で建物見学会で出会った事例と紹介者を介して出会った事例を紹介し、共に建て主が何によって建築家に依頼を決断したのかというところへ導きました。そこで伝えたかったのは、土地や建主家族の生き方から、そこにしか存在しないコンセプトを提示し、その建築家のアイデアに共感して決断を下せる建て主にも、度量が必要だということでした。練習では持分20分ぎりぎりでしたが、本番は熱が入り、大幅に時間を越してしまい、後の討論の時間が少なくなってしまいました。パネラー二人には心配をおかけしてすいませんでした。

最後の質疑応答では、セミナー内容に即したことより、欠陥住宅の不安のような部分での相談になってしまいましたが、家づくりに不安を抱えている方が大勢いる現状を、こうしたセミナーで解消していけるように努めていきたいと思います。

S邸現場報告(基礎コンクリート打ち)2008/11/19 23:02

基礎立ち上がりコンクリート打ちに立ち会いました。改正基準法で監理が強化されました。今までも現場には足しげく通って、現場写真を撮っていますが、これからは本人がちゃんと監理したという証拠に、自分が写っている写真を撮るようにしました。地元の富士市などは、以前より報告書に本人が写っているものを要求しています。そのうち全国的にもそうなるかもしれませんね。

S邸現場報告(キザミ加工)2008/11/19 22:58

基礎工事よりはるか前より、大工さんは加工場で作業をしています。昨今はプレカットで40坪住宅なら一日加工ですんでしまいます。上棟にあわせて工場でカットされるのが普通ですが、今回は手キザミです。棟梁とその息子2人が2ヶ月くらいかけて加工します。今の時代、2ヶ月もかけていたら赤字だなんて声が聞こえてきそうですが、大工が一人前になるには、この手キザミをさけては通れないと思います。

棟梁が息子大工に教える為にも、手キザミにこだわっています。技術を教えるというより、図面から柱と梁の架工を理解する、自分で考えてすみだしをするという作業が大事だと考えているからです。これは設計も同じで、プレカットばかりだと、図面上のやり取りに終始して、職人と一緒に考えるという事がなくなってきます。プレカットの利点もあるのですが、手キザミできる大工と仕事できる時は、設計もたいへん勉強になります。

S邸現場報告(基礎配筋検査)2008/11/19 22:56

基礎の耐圧盤と立ち上がり部の鉄筋検査です。最近では立ち上がりの壁巾は標準仕様で150mmにしています。これならかぶりが十分確保できます。

気をつけるのは、中間部の基礎立ち上がりの定着長さです。外周は形状上、十分に定着長さがとれますが、中間部は見落としがちになります。基礎やさんに鉄筋加工前に、定着長さ以上に加工してもらうように(曲げ部分から先)確認しておけば、現場で検査したら足りないなんて事にならずにすみます。

S邸現場報告(地鎮祭)2008/11/19 22:52

水戸郊外の新築現場の報告です。市街化調整区域に建つので、都市計画法の手続きに時間を要しました。慣れていないので確認申請より必要書類に手間取りましたが、無事許可が下りて一安心。

確認申請は新改正法になってからの方が早くおりました。今まで行政によってあいまいになっていた必要書類が逆にはっきりしたために、最低限の書類だけにした為と思われます。

さて、実は今週上棟式なのです。とっくに着工していたのですが、ブログを怠っていたので、今になってしまいました。
それまでの現場を時系列に簡単に紹介します。

横須賀美術館2008/05/20 15:19

5月17日(土)横須賀美術館にて「第3回JIAウォーキテクトCAFEの会」が開催されました。横須賀美術館の設計者、山本理顕氏を講師に迎え、自ら解説して美術館を案内していただきました。また今回の企画は、「QBS方式」で始めて採用された事例であり、設計者選定にあたってどのような動きがあったのか、行政側として深く関った高田氏を交え、美術館構想からQBS方式を選定した経緯、利点や問題点などを解説してもらいました。

※QBSとは資質評価方式と呼ばれ、技術提案をせずに建築家の実績で設計者を評価し、「入札方式」とは異なる新たな設計者選定方法として注目を集めています。


11時半に現地集合し、まずは美術館のレストランでランチを採りました。今回の参加費に含まれています。レストランは山本理顕氏が美術館の顔となり活気が出るようにと、入口の一番いい場所に計画されたそうです。当日は遠く房総半島が望める良い天気で、正面の海に向かってガラス張りの気持ちいい食事ができました。まるで地中海沿いのレストランのような気分でした。

セミナーは展示室入口オープンスペースの2階にある、段状のスペースで行なわれました。コンサートなど催される時には、2階席となるそうです。完全オープンなので、声が聞き取りにくかったのが難でしたが、設計者の意図がよく感じられる空間つくりでした。美術館は無料で入れるオープンスペースがかなりあり、しかもそこから展示会場も見渡せます。美術館としてだけでなく、市民の憩いの場となるように、随所に工夫されていました。「QBS方式」により発注者の行政と利用者の市民が設計者と一緒になって計画することができた結果ではないかと感じました。

普通は入れないバックヤードへ案内してもらい、初めて美術館の保管庫というところに入りました。美術品がどのように保管されているのか目の前にし、貴重な体験をさせてもらいました。美術館としてだけではなく、食事、散歩など、一日ゆっくりできるところです、一度遊びに行ってみてください。

横須賀美術館
http://www.yokosuka-moa.jp/index.html

P1グランプリ終わりました2008/05/07 11:17

二日間にわたる公開コンペ「P1グランプリ」が終了しました。で、結果はというと、準決勝戦で一票差にて敗れてしまいました。決勝戦に進みたかった(皆さんそうだと思うが)ので、結果報告するのは少々恥ずかしいです。でも案内してしまったので、報告もします。3人とも一票差の中での戦いでした。当日のプレゼを聞いた人は2票分あるということだったので、0.5人の差です。一人でも違う人に入れていれば結果が違ったという、まさしく僅差でした。

敗因はというと、当日のプレゼで逆転されたので、(事前投票は優位に立っていた)当日お客さんの心がつかめなかったのだと、反省して次につなげたいと思っています。プランでは見劣りしていないと思っていますが、会場ではすっかりあがってしまいました。もっと経験を積まないといけないです。

それから私に票を入れてくれた方々、感謝いたします。また当日ご来場の皆さま、ありがとうございました。

優勝は関本氏です。おめでとうございます。結果はオゾンのホームページで紹介されると思います。http://www.iesapo.jp/p1gp/

決勝戦が終わった後、パーティーがありました。少々行きづらかったのですが、オゾン担当者から電話もいただき参加しました。パーティーではシャンパンが出て、参加した9人の建築家とその場に残ったお客さんと歓談しました。途中で壇上に上がり、それぞれ感想をのべました。このときはまったくあがりませんでした。こうも違うのだと思いましたが、そうかアルコールが入っているからなんだと気が付きました。本番もちょっと気つけ薬飲んでいけばよかったかな。

お客さんの中には、前日の準決勝戦3つと決勝戦と全部参加したというご夫婦がいらっしゃいました。建築家を探すのに、そこまで情熱をかけるのだと驚きましたが、こうしたお客さんの情熱を受け止めるだけの建築家になりたいですね。もっともっと勉強しなければなりません。

いい経験をさせてもらいました。プラン自体も今までの自分の殻を抜けたいと考え、あえて挑戦心を持ってのぞみました。自分の設計の新しい何かを見つけた気もしています。いつか、このコンセプトを実現したいな。

パーティーは1時間強あって、その後、残っていた参加建築家(ほとんどでしたが)の方たちと近くに飲みに行きました。いろいろ建築談義や今回のプランの裏話など話し合って、実に有意義な時間となりました。優勝しても賞金の出ないコンペでしたが、(これはオゾンがあえてそうしたそうです)たくさんのことを学べました。参加してよかったです。関係者の皆さん、お疲れ様でした。


中澤建築設計事務所のHP
http://www.artdinner.com/